MUSIC DAYのnaughty girlを見てKing&Princeに落ちかけた話

King&Prince、メンバーは全員知ってはいるものの彼らがジュニアでメインを張っている頃には自担は既に踊らなくなっていたので、正直あまり馴染みのないグループだった。デビュー曲関連の露出を見てそのTHE☆王子様っぷりに、キラキラしている…!デビューコン行ってみたいけどこのキラキラに圧倒されて暗い気持ちになって帰ってきそう、これは触れてはいけない…!なんて思っていた。あとは、ZIPでお仕事体験やらスポーツ体験やらやっているのを朝なんとなく見ていたくらい。本当に興味のないというか、私の琴線にまったく触れないグループだった。

 

しかし、だ。

 

MUSIC DAYで披露されたNaughty Girl、1曲だけ編集して何回も繰り返し見ている自分がいる。コンサートにまで行くエイトの曲やメドレーはいちどだけ見て消去したのに。

 

確かに好きな曲調ではある。というかジャニヲタ皆こういう曲調好きな傾向にある気がする。あと歌詞もおそらく「とても好きな女に振り向いてもらえない、しかもその女、まったくその気がなさそうならともかくそういうわけでもない、でも振り向いてもらえない俺なら幸せにするのに」って歌詞なので、これもジャニヲタ皆こういう歌詞好きな傾向にある。つまりはジャニヲタである私も好きな曲である。

 

けれどこういう曲、どのグループも持っていると思うけど、なんというかKing&Princeが歌うとギャップに驚いてしまう。デビュー曲で幸せそうに「キミはシンデレラガール」「ボクはキミを守り続ける」って歌っていた彼らが、こんな曲も歌えるのかこんな表情もできるのかと。美しい男の子だと思っていたKing&Prince、当たり前だけれど彼らも男性なんだなと。

 

ここまでだとギャップに惹かれただけのよくある話なんだけど、King&Princeが強いなと思ったのは平野紫耀の表現力が半端なかったから。3分にも満たないあの一瞬で、Naughty Girlという曲の持つストーリーを、雰囲気を、曲そのもの以上に滲ませてくる。ひとりだけ切羽詰まっていて余裕がまったくなくて、その瞳は誰を見ているのだろうという気持ちになる。会場で見たら、おそらく平野から目が離せなくなってただろう。さすが関西ジュニア時代から特別だっただけある。

 

やはり平野がセンターでずば抜けている感があるけれど、King&Princeは全体的に表現力が高い気がする。こんなに表現できる人たちだと思わなかった。これから見ていくのが楽しみなグループだなあ、こういう瞬間があるからジャニーズを見るのは簡単にやめられない。

 

男の子から男性になりかけている時期の移ろう色が、一瞬のもので消えてしまわなければいいなと思う。